皆様こんにちは、安達です。
ここのところ増え続けているコロナ感染者数。逼迫状態の医療機関。私の住む大阪府では不要不急の自粛要請が出ています。GoToトラベルは6月まで延長されるとのことです。今はまた我慢の時、より一層予防の意識を高く過ごしていきたいと思っています。
そんな中ではありますが、12月6日日曜日、森の京都DMOさんの研修ツアーに参加させていただきました。京都市からはほど近い亀岡・南丹エリアではありますが、とても勉強になりましたので、ブログにて皆様へもご紹介させていただきたいと思います。個人的な思いも書き綴りますと長くなりますので、2編に分けて発信させていただきます。
最初の訪問地は亀岡市曽我部町の金剛寺さんです。こちらのお寺は江戸時代を代表する画家圓山応挙と所縁が深いことから「応挙寺」とも呼ばれているそうです。
応挙は農家の次男坊に生まれ、8歳から15歳頃まで金剛寺で小僧生活を送りましたが、その頃から類まれなる絵の才能を見せ、玉堂和尚の没後は京都に出て絵の勉強をしたそうです。既成概念に囚われることなく、写生や遠近法を取りいれ、物の本質に迫る写実主義の絵が広く受け入れられ大成し、「都中の絵が全て応挙となった」とまで言われたそうです。56歳のときに両親の追善供養と小僧時代の感謝を込め、この金剛寺の本堂のすべての襖、床の間に水墨画を描き寄進しました。その57枚全てが、国の重要文化財に指定されており、一部が東京国立博物館に寄託されています。残る一部はお寺の収蔵庫に保管されており、毎年11月3日「文化の日」に一般無料公開されているとのことです。現在は、「波濤図」のうち12襖、「群仙図」のうち2襖、旧本堂のジオラマが拝観できます。拝観は無料ですが、事前にお寺へ連絡が必要です。
ご住職が丁寧にお寺と応挙についての説明をしてくださいましたので、とても興味深く作品を観ることができました。
荒々しい波の勢い、奥に見える大地、鶴の生き生きとした姿が描かれていますが、半年ほどで57枚を描き上げたとのお話を伺って、その壮大かつ丁寧な仕事に大変驚きました。
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次に訪れたのは、丹波の三大山城のうちの一つ、八木城跡です。
NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』で大ブームの明智光秀公が丹波攻略の地としたということで、登山口には「麒麟がくる」の宣伝ののぼりが立てられていました。
もともとは内藤氏のお城でしたが光秀の丹波攻略で天正3年に落城、その後光秀が改修を行いましたが、本能寺の変のあと、廃城となったそうです。
八木城跡までのルートは3本あるそうですが、今回は「ノーマル」コースとされている南丹市の八木町側の登山口からのアタックです。(少し大げさ)
事前の案内にトレッキングシューズなどで、とありましたが「片道30分のハイキング」とも書かれていましたので、普通の運動靴で挑んだ私なのですが、いやいや、これ、ハイキングって言ってもいいんですか?と声に出してしまうほど、なかなか厳しい道のりでした。。。
コロナ禍のなか、ほとんどの日を自宅のこたつで過ごし(お当番の日はこたつの上にモニターを2台並べてお仕事をしています!)体がなまっているせいもありますが、それにしても、この坂は、階段は、この長さはきついです!!落ち葉の下に隠れている石ころを踏んで足が滑って転んだりもしました(笑)そして2日後、なぜこんなところが?というような上半身の筋肉痛・・・
それでも休憩を取りつつ40分の登山の後のこの眺望には感動しました!ここから丹波攻略を始めたという明智光秀も、この景色を見下ろして勝どきの声を上げたのでしょうか。(そういう言い伝えの「勝ちどき岩」からの眺めです)
11月から2月の、今日はお天気になりますよ、という日の早朝、6:30~7:30頃には亀岡名物の霧がたちこめて、幻想的な雲海が見られるとのことです。
下の「城山夜明けだプロジェクト」さんのページに雲海の写真もありますのでもしよろしければご覧ください。こちらのプロジェクトのガイドさんにお世話になり、いろいろなお話を聞きながらの登山、体力的にはつらかったのですが、とても素晴らしかったです!
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さて、ガクガクの膝をかばいつつそろりそろりと山を下り、待ちに待った昼食です。
この日は亀岡市千歳町にある『へき亭』さんへお邪魔しました。日置さんと書いて「へき」さんと読みます。築300余年の武家屋敷とのことで、鎧や刀や、当主さんが二条城へ登庁の際に乗ったという籠も置かれていて、触れさせてもいただけます。火縄銃を持たせてもらったのですが、かなり重くて、よろけてしまいました。C社Kさんに撮っていただいた写真をひとつ。
いただいた昼食は、明智光秀公にちなんだ新メニューのなかから、ガラシャ膳と、かぶら蒸しです。こちらの「へき亭の煮物」は、人数分の大皿で出されるものが名物なのですが、コロナ対策のため今はひとりひとりの小鉢に盛られて出されています。(蓋を開けるのを忘れました)
旬菜盛合わせ、へき亭鉢(煮物)、亀岡ポークの陶板焼き、黒とりと大黒しめじの小鍋、鶏の五色あられ揚げ(写真にはありません)、ごはん、香の物。
どれも優しいお味で、小鍋のお出汁は全部飲んでしまいたいほどでした。
また、へき亭さんのお庭もすばらしく、さきほどの疲れも癒され、パワー充填完了です!
今日はここまで、続きはまた来週お届けしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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